ホーチミン空港では、国際線の為なのか、カウンターへ行く必要があった。
荷物をコンベアに置くように言われて、もしかしたら荷物を無料でチェックインできるのかと思ったが、そうではなかった。
重さを計ったようだ。5.3kgだった。以前、出国時の空港か、KLあたりで計った時は6.5kgだったと思うが、なんで1kgも減ったのだろう。
荷物検査と出国審査は、ほぼ並んでなく10分ほどで終了。
搭乗ゲートを確認すると、矢印で階下が示されてた。
バスで移動する貧乏スタイルだ。がっかり。まあ立場相当か。
飛行機はベトジェット。
Airbus320で真ん中に通路を挟んで3席、3席。
飛行機の席は国内線よりも作りが良い感じで、思ったよりもましだった。
とはいえ、やっぱりAirbus380かB787が断然良い。圧迫感が全然違う。
水平飛行に入ると、すぐにトイレに行く人が並び出した。
いままでは日本便ではあまりこういう光景を見なかった。
並んでいる人のほとんどがベトナム人。お国柄だろうか。
トイレを我慢せず、行きたいから行く事が良いとか、悪いという訳ではないが、通路が一本、通路側後方席だけに通路に人が立っていると落ち着かない。
こういう面では日本人の習慣の方が良い。
隣はいなかったので良かったが、それでも6時間はちょっと辛かった。
帰国便は5時間に抑えたかったので、ハノイ経由で帰る予定だったが、少し割高だったのでやめた。
飛行機に乗ってる時間を1時間短縮するために、3千円か5千円余分に払う気にはなれなかった。
羽田には深夜00:30頃に到着。
飛行機降りてから審査場まで、かなり遠かった。
羽田第3もかなり広いんだなと感じた。
以前ここは国際線ターミナルと呼ばれていて、ほぼ中華航空専用で貧相だった記憶がある。
中国の航空会社とバッティングする成田を使用するのが嫌だった、という噂があったが、あれは本当だったのだろうか。
日本入国に関しては、待ち時間ゼロ。
成田も含め、最近は人が並んでるのを見たことがない。
パスポートをかざして、顔認証か虹彩認証するあの機械のおかげなのだろうか。
入国前に寝れる場所がないか探したが、全くなさそうなので入国した。
まあこういう所にベンチを設置したら、そこで寝たりする人が出てきてうっとおしいだろうから、不便でもその方がいいか。
多分、時間的にバスも電車もないので、久々の羽田空港野宿。
4回目くらいなのかな。
自分専用の寝床があるので、展望デッキに直行。
いつも誰も人がいない筈だが、そこは全て人で埋まっていた。
今まではこんな事は1度もなかった。それだけ旅行者が増えているという事なのかもしれない。
端っこの方に誰もいない狭いベンチがあり、しょうがないのでそこで寝る事に。
幅が狭すぎて、ベンチも固く、朝までほとんど寝れなかったが、翌日会社行くわけでもないし問題はない。
朝になり、いつも通り、無料循環空港バスで国内線ターミナルに移動。
羽田第3からも京急に乗れるが、電車もバスも始発駅で誰も居ない状態で乗りたい。
ちょうど通勤時間で、羽田も品川も通勤客が多くいた。
その光景を見て、改めて自分の惨めさを感じた。
本来であれば、スーツを着てこの通勤客の1部になってないといけなかったし、そういう予定だった。
歯車は社会人になって一年目で早速狂った。そこから噛み合う事はなかった。
ほぼ50歳という事を考えると、本来はバリバリ仕事をしていて、年収500万程貰っているのが普通なのだろうか。
もうそんな人生はやってこない、と思うと少し悲しい。
品川駅前のビル(Wing高輪?)がなくなっていた。
自分の中ではそこそこ新しく建ったビルという感覚があったが、もう壊して(骨組み残して改築?)しまうんだと思った。
街の風景は年を追うごとに変わっていく。
新しい道が出来たり、高層ビルが建ったり。
変わらないのは自分の心。大学卒業して約25年、何も変わらない。
成長してない、というのが正しいのかもしれない。
日本へ帰ってきてもやりたい事がない。この先どうしよう。
こんな意味のない帰国は初めてだ。
それに帰国しても何とも思わないし、感じない。
少なくとも、「とうとう日本に帰ってきてしまったか。」「又、すぐに海外に戻りたいなあ。」「久々の日本も綺麗でいいなあ。」
など、の何らかの感情が沸いてきていいとは思うのだけど。