48歳人生落伍者の軌跡~無職無能、楽園を探してアジアを彷徨う

旅でも移住でもない。アジアの町でただ生きていくだけ...

【2023南インド編】体調不良のままコーチン着~空港ベンチ泊

KLIA2をほぼ定刻通り21時30分に出発したエアアジア便は、予定通り23時30分には、インド・コーチン国際空港に到着した。

体調悪い中、なんとか頑張ってここまで来れた。ただこれで終わりではない。

最初の難関

降機してしばらく歩くと、保健所ブースに到着。

体温センサーが通行人に向けられており、その先に係の人が待ち構えてる。

乗客も停止させられ、何か聞かれてる様子だった。

非常にまずい展開だ。自分でも高熱があるのが分かる位なので、間違えなく引っかかる。

ひとまず逃げなければと、反対方向へ引き返した。

入国カードを記入して乗客もいなくなった頃、再び通過を試みる。

一人誰かいるが、モニターは見てない。係の人でなく、かかしのセキュリティーだ。

これで無事通過。

eVisaカウンター

外国人は少ないのか、各カウンターの前面には丁寧にも並び者用のソファーが並べられていた。

人は居なかったので、窓口へと行った。

係員との距離が遠く、おまけに窓で囲まれてるため、大きな声で話さなければならなかった。

おおげさに言うと、プーチンとの対談の一場面のような距離感。

おまけに聞き取りづらく、何言ってるからよくわからなく、苦労した。

息を吸い込むと咳き込むような状況だったので、呼吸には気を使った。

第三国の航空券提示は求められず、「5年ビザ発行したよ。」と笑顔で言われた。

しかし5年も有効なビザがこんな簡単にとれるとは。

あまりに辛いのでホテルへの宿泊も検討

ロビーの手前にプリペイドタクシーの購入カウンターがあった。

空港近くも含め、どこか宿をとって、タクシーで移動してしまっても良いのでは、とも思った。

余りにも体調が悪すぎるので、ホテルの部屋でゆっくり寝たかった。

何よりもすぐ横になりたかった。

ただダルくて、スマホ見るのも辛く断念した。

ちなみに飛行機が空港着いて、機内モードをオフにすると、すぐにローミングスマホが使えるようになった。

空港野宿、第二弾

空港外に出る前にちょっとしたスペースがあり、そこで休む事にした。

ただ誰一人朝まで過ごす人はおらず、寂しい感じだ。自分一人だった。

ベンチには肘掛けが付いており、横になれない。

丁度0時位にここのロビーに着いて、5-6時間もここにいるのは辛いなと思った。

なんとか足を伸ばしてより水平に近い状態で座ってみるも全然快適でない。最悪だ。

真ん中に座って、隣りにバックパックを置き、その上にかぶさるような形で寝ると多少楽だ。

ただやはり寒さが厳しい。

機外へ出る前に脱いだパーカーを再び着て、その上にダウンを着ても寒さは防げなかった。

ガタガタ震える程ではないが、寒い事は寒い。

体調のせいなのか、本当に空港内が冷えてたのかはわからない。

いずれにしても体調悪いうえ、体調悪くするような事してるのだから、より体調が悪化するのは必然。

空港外に出ることも考えたが、トイレなどの事も考え、やはり空港内にいた方が良いと思い、結局空港内に留まった。

結果的には外に出ても問題はなかったし、外には横になれるスペースもあったから、その方が良かった。

ロビーには4時半ごろまでいたが、寒さであまり眠れなかった。

コーチン空港は広く綺麗な空港だった

外は空港だからなのか、すごく綺麗でイメージのインドらしさは皆無だった。

荘厳な感じもする。

本当にこれがインドなのだろうか?とも思った。すれ違う人々も何か違う。

確かにインドの人だ。又、バンジャビードレス系の民族衣装を着てたりで、インドなのは間違いない。

違うのは視線、だろうか。外国人(私)がいても、見るようなことはしない。

 

とりあえずカフェでインドらしく、チャーイを飲むことにした。

南インドでは、そう呼ばないらしいが。

職人さんが作ってた。そういえばインドの紅茶の入れ方って独特だったよな。

ついくせで「砂糖なし」を頼んでしまったが、デフォルトのチャーイにすべきだった。

やっぱ甘さあってのチャーイ。

 

インドには到着したものの、まだインドらしさを感じる事ができず、「インド」に来たという実感を全く感じなかった。