48歳人生落伍者の軌跡~無職無能、楽園を探してアジアを彷徨う

旅でも移住でもない。アジアの町でただ生きていくだけ...

【2023南インド編】30年ぶりのトリバンドラム&カニャークマリ

やっぱり思い出すものがなかった

初めてインドに降り立った地がトリバンドラム。

今回その地に再訪、何か懐かしい、と感じることを体感したかった。

坂っぽいところの途中に泊まった記憶がある。

翌日、祭日で銀行が開いてなく、所持金が日本円換算で300円程しかなかった。

YMCAが近くにあって聞くと1泊150円程度。カレー50円程度で食べられ、300円で1日過ごせるなんて、インドの物価はホントに安いなと実感した。

今回偶然そのYMCAを発見したが、そこに泊まったかどうかは定かでない。

建物は古いので、30年前からあったと思えなくもないが。

カラスのイメージは正しかった

以前、30年前のトリバンドラム空港内でカラスが飛んでて、間抜けな雰囲気だなと感じたことを書いた。

今回トリバンドラムの町を歩きカラスが異常に多いと感じた。

本当に至る所に居る。さすがに余り気分のいいものじゃない。

やっぱ当時からカラスは多かったのだろう。

記憶になければ行ってないのと一緒?

カニャークマリも鉄道駅から町まで、全く記憶なし。

あんな観光地だったとは驚きだった。更に象徴的な島の像とか寺院があるが、見た記憶は全くない。

これだけのものだから、来たら絶対見ていてるとは思うのだが。

「あ、そういえばこんなところに来たな。なんとなく覚えてる。」とかそういう体験がしたかったが、やっぱ無理だった。

そうなると、あの時の旅は何だったんだろう?

記録ではあるけど、記憶にない。

記憶にないなら、行ってないのと一緒なのでは、とふと思った。

あの旅は意味があったのだろうか?

旅は楽しいものなのか?

今回カニャークマリに来たのは、再訪したかったとかでなく、単に30年前はそこから西岸に沿って北上したから、今回は東側から北上しようと思っただけ。

昔は陸路で旅して、地図上に旅したルートをマーキングしていく事が楽しかった。

ここ十数年は冷めた気持ちで、だから何なの、と思ってしまう。

でも今回はあえてそれをやってみてもいいかと思ってる。

もしかしたら楽しさが蘇るかもしれない。

ただそんなの苦痛だしやる意味はないと思ってる自分もいる。

旅って1日をどれだけ安く過ごせるかや、苦痛を乗り越える事で達成感を得てた、下らない遊戯だったのか、という気もする。

旅の場所にもよるが、インド、パキ、バングラやサハラ以南のアフリカとかは特にそうだったのかな。

写真をとっておけば良かった

若い頃は記憶が薄れるなどとは思ってもなかった。

写真なんてただの静止画。やっぱその場の雰囲気、音、空気があってこそのもの。

だから写真なんて意味がないと思ってた。

その雰囲気とともに記憶に残しておく事が大切と思ってた。

しかし今、後悔してる。

写真があれば、何か思い出せるものもあっただろうし、数年後再訪した時に、比較できる。

蘇ってくる記憶もあると思う。

旅の記憶がないと、悲しい。