48歳人生落伍者の軌跡~無職無能、楽園を探してアジアを彷徨う

旅でも移住でもない。アジアの町でただ生きていくだけ...

【2023インド縦断編】インパール、ダージリン、はたまたバンコクへ飛ぶかで悩む

一時はあまりの飯のまずさに速攻出国しようと思っていた。

昨日の夜も、交換してない枕カバーの匂いに頭きて、こんな国さっさと出てやろうと思った。

とりあえずインド南端から北上し、いつの間にか目的地をVishakapatnam(バイザック), Bhubaneswarに定めていて、何も考えずインド鉄道の乗車券を買っていた。

この2都市からはKL, SIN, バンコクまでそれなりに安く飛べるできるから、無意識のうちにそこを目指してのだろう。

一応、その目的地バイザックには到着した。

しかし数週間前から気持ちに変化が出てきた。

もう インドへは来ないかもしれない

宿代も高いし、物価が激安でないインドはもはや魅力がない。

30年前、世界の最貧国の一つだったインドの宿代がここまで高くなってしまうと、色んな面で悲壮感が漂ってくる。もうアジアには激安の物価の国はないのでは。

何しても今後、東南アジア諸国より高い航空券代を払ってまでわざわざ インドまで来ようとは思わないだろう。

ダージリンが良さそうだ

そう考えた時に、今回は航空券代も払ってるし、もう少し長く滞在してもいいのかな、と思った。

それに、涼しい場所に行きたいとも思った。

以前ダージリンには行っており、モモが美味しかった記憶がある。

これはコーチンのFort Kochiで食べたMomo

ダージリンなら涼しいし、まともな飯が食えるで、一石二鳥だろう。

ただ列車の予約は一か月取れそうもなく、飛行機代を調べた結果、インパールが思ったより安いことに気付いた。

数冊の戦争関連、インパール作戦関連の本を読んでおり、戦争の史跡を辿りに、いつか行ってみたいと思っていた場所。

そこでインパール行きを考えるが...

宿代が高すぎるインパール

安宿がない。いや、安宿はあるが、安宿の値段ではない。

ハイダラーバード郊外の安宿。500rs≒850円位。

エアコンなしのくせに、最低でも二千円ちょっとはする。その価値があれば良いが、せいぜい千円の価値しかないような宿でだ。

その次に行くであろうコヒマは、Booking.com等では一軒も表示されない。

ダージリンも宿代は高そうだ。

宿代が高いのは、やっぱインド人旅行者層が激増した結果なのか。

今の暑い時期、誰でも涼しい場所へ行きたい。生活、お金に余裕があればそれができる。今はインド国内にその層が多数存在する。

宿に関しては、現地行って自分の足で探す手もある

...が期待薄。

チェンナイ、ハイダラバード、バイザックと自分の足で宿を探してるが、苦労の割にいいところが見つからない。

Kacheguda駅舎。イスラム建築で美しい

なかった事を考えると、足が遠のく。

そもそもマニプル州に渡航は出来るのか?

2週間ほど前から、たまに新聞を買って読んでるが、向こうインパールのある州に関して、キナ臭いニュースが多い。

日本人と同じような顔立ちの女性(クキ族)がロケットランチャー 持って歩いてる写真とか載ってた。クキ族のニュースは今日も載ってた。民族間の対立か何か。

数日前にアッサム地方から来たのか と言われたが、こういう山岳民族の人間と思われたのだろうか。

面倒だからもう国外へ飛んでしまう方が楽かな

コルカタまでの列車の乗車券は買ってしまったので、出国先は「バンコク」一択になった。

ただ今の状態でタイ行きはもったいない気がする。

19才の時、初めてインドに行き、その帰りに寄ったタイは天国のようだった。

それまでのタイの印象は汚く、うるさく、埃っぽく(当時の感覚で)で、好きな国ではなかった。

そのタイを心地いい国だと教えてくれたのがインドだ。

あの時の感覚を思い出し、新鮮な気持ちでタイに滞在したい。

でも今の感覚では思い出せないだろうな。

それはインドを旅することが楽になったから。いい事なんだけど。

もちろん飯が不味いなど問題はあるが、快適ポイントが増え、大変さ、辛さがなくなっている。

この状態でタイに行っても、ありがたみを感じないだろうなあ。

そうなると旅の意味がわからなくなるが。

辛さに耐えるのが旅だと思ってた?それが楽しかった?それが勲章になると思ってた?

何故、今自分はインドに居るのだろう?

自分でも、今インドを旅してるのがどういう事なのかよく分かってない。

目的もなく、楽しくもなく、すごく節約できてるわけでもないのに、まだインドに滞在して、旅を続けようとしてる自分かいる。

その一方で意味のないインド旅はもう切り上げようと思ってる自分もいる。

数日後、どういう決断をしているのだろうか。