やっぱり綺麗な海を見て癒されたく、どこかのビーチに行きたくなった。
前回のインドネシア旅では海もビーチも見てないし、1月のダナン以降は波を見ていない。
「ラノーンで温泉行ってから、南下」「クラビからバイクでプーケット」など考えたが、バス旅は面倒なので直接ビーチへ行った方が楽だという結論に至った。
安い時だと3千円代であったりする。
ライオンエアは2時間位出発が遅れ、アナウンスもなくかなりイラついた。

プーケット国際空港までは1時間半位。
さすがにリゾート島に行くので、いつもと違って気分は良かった。
空港からは空港バス100B≒445円でパトンビーチまで。
これも1時間半位かかった。こんな遠かったんだな。
バスからパトンビーチが見えてきた。
曇天の灰色一色の景色。
これ見て、雨季のプーケット島に行こうとは思わないよね、普通。

プーケットには過去に10回近くは来ていると思う。
特に若い頃はビーチや海が好きだったので良く来ていた。
考えてみると、20代の頃はほぼ毎回ビーチや海岸を巡って旅をしていたように思う。
「この島にいってみたいな。」、とか「このビーチは穴場っぽいくて面白そう。」っていう感じで直感で行き先を決めてたかな。
プーケット来たのはいつ以来だろうか。
記憶にあるのはプーケット地震直後1週間後あたりに訪れた時のこと。
パトンの町は無残にも波によって破壊されいていた。
そして近くの丘のお寺の前を通ると、多数のご遺体が安置されてるのか、不快な鼻につく臭いが一帯に漂っていて、これが死臭かと思った覚えがある。
やっぱり多くの人が津波で亡くなったのだと実感した瞬間。
あれは2004年?
そのあとパトンで「あの地震からここまで復帰したんだ。」って町を見て思った記憶もあるから、そのあと1回は行っているのか。
いずれにしても10年以上は来てないと思う。
考えてみると今回の旅は当初「タイ北部」「チェンマイ」に行く予定だった。
気づくと正反対の場所に来てしまった。
これから行くルートは自分の中での黄金ルート。
人生で何度も行き来しているルート。
結局、新しい場所の開拓でなく、この馴染みの心地良いルートを選んでしまった。
でもこれでいいのかな。
空港バスから降りて、プーケット・パトンの雰囲気をみてだいぶ変わってしまった、って思った。
バリ島のクタ・レギャンに十年ぶりに訪れた時と同じ印象を受けた。
「観光客が多すぎ。ロシア系、中国人、中東系、インド系の人が一気に増えた。」
「車が増えすぎ。渋滞が酷すぎ。」
メジャーな観光地はこうなっていく運命なのだろうな。
パトンに着いて少し歩いてすぐに居心地の悪さを覚えた。

ここは家族連れ、友達同士が多く、一人者には向いていない。
パタヤの方が居心地は良いかもしれない。
ホテルの近辺を歩いてみたが、地元飯屋みたいな所が全然なく、予算的に外食は難しそうだった。

初日は雰囲気的にも外出する気にならず、Big-Cで弁当を買ってきて、さっそくホテル籠り。
リゾート地に来てすぐに引き籠る奴が居るか、と思ったけど、時間は有り余るほどあるのでこれでいい。
今の気持ちは速攻パトンを出たい気分だけど、明日目覚めて気分も変わるかな。