帰国数日後から主夫的生活をしている。
両親の分を含め、ほぼ毎日3食を作っている。
それと掃除や荷物整理など。
最近は1日中家に居るのは辛いので、なるべく朝9時頃家を出て、昼は外で食べるようにしている。
そして食材の買い物をして帰ってくる。
たまに信号待ちで今の状況をぼーっと考える。
「こんな生活つまらないよな。」
「楽しみもないし、この先何を目的に生きていこう。」
そんな時周りの人を見て、ふと思う。
「基本、大人になったら働くもんだよな。」
「つまらないとか、働きたくないとかは関係なく、とりあえず皆、何も考えずに働いてるよなあ。」
「学校卒業後~定年もしくは定年後までずっと働く事に何も疑問も持たないだろうし、それが当たり前と思ってるのだろうな。」
「どんなにくだらない下級労働だろうと、何も身につかないような仕事でも、そこに疑問を持たず、愚直に一生懸命仕事をしているよな。」
冷静に考えてみると、それが「当たり前」
別に自分はセミリタイアしたくてしている訳ではない。
無職生活を謳歌している訳ではない。
また、働くのが苦痛で働きたくないわけではない。
単純な話だが「働けるのであれば、また働いても良いのではないだろうか?」と思った。
会社を辞めた2年前は、とりあえず実家に籍を移して海外に滞在しようと思っていた。
状況見て県営住宅に引っ越して、海外と働くを繰り返す生活も考えていた。
この数カ月、両親と生活して、その可能性はほぼなくなった。
海外に長期滞在することも、日本で県営住宅やアパートで生活する事は無理。
日本に居るときは実家に住むしかない。
今後ずっと実家に居るのであれば、やはり日中は家に居たくない。
無職状態で平日ずっと外で過ごすのは辛いので、日中仕事をして強制的に外で過ごす方がいろんな面で良い。
私は2022年まで地方都市で工場下級労働をしていた。
響きをよくすれば「エンジニア」「機械加工技術者」。
丸8年仕事をしたのだが、自分の人生では最長。
何故それができたかと考えてみると、単に「何も考えていなかった。」から。
8年間、仕事がつまらないとか考える事もあまりなかったし、週末の休みと長期連休の事、貯金の事だけを考えて生きていた。
ものづくりなので、没頭しているとあっという間に時間が過ぎてしまうというのも良かった。
頭の悪い人間の過ごし方に見えるし、実際そうだろうが、考えてみると、それで良い気がする。
また、普通、成人はそんな感じで人生の大部分の時間を過ごしているだろう。
ちょっと前まで、この先は年単位で働く事は考えていなかった。
けれども今の両親の状態と要介護度を考えると、実家通いで働く事がベストかもしれない。
普通に働いて、夏と冬、GWに1週間程だけ、息抜きに海外に行く。
そう。前回働いてた時と同じような状態で生活すればよいのでは。
ただ難点は正社員の仕事が見つかるかどうか。
50歳前後の人間を採用する会社があるか。
前回会社を辞める時、
①今後はもう正社員としては働けない(能力+年齢的に)
②60歳まではまともな仕事につける可能性はなくなる
という2つの事を受け入れて、クビになる決断をした。
だから、もう二度と正社員になる事はないと思ってたし、その必要もないと思ってた。
でも別に可能であれば、又、正社員として仕事やってみてもいいんだよな。
ほぼ無理だと思っているけど、やってみないと分からない。
ダメだったら、別にそれでいいし。
とりあえず就職活動してみようかな、と思ってる。