そういえば、海外旅行に行っても、あまり食などを楽しむ習慣がない。
こういう事を楽しめればいいんだろうけど、それすら面倒と感じてしまう。
これが旅を楽しめない原因の1つかもしれない。
ベトナムのコーヒーの基本は「Ca phe sua da」(コンデンスミルク入りコーヒー)。
特に何も考えず毎回これ。
前回も3カ月いたにも関わらず、飲んだコーヒーは99%これ系。
残りの1%は間違って別の人の注文品が運ばれてきて飲んだ別のコーヒー。
今回の滞在も前半は100%Ca phe sua da。
美味しいし、別に他を飲みたいという気も起らない。
でもふと思った。
ちょっと工夫して何か楽しむ努力をした方が良いのでは?
という事で、いろんなバージョンのコーヒーを飲んでみる事にした。
こんな事でも、努力が必要である、という事自体が大きな問題だけど。
「Ca phe phin sua da」~コンデンスミルク入りコーヒー
多分、これが基本。値段は13k≒77円~16k≒95円位。
一番安いけど、濃厚でとてもおいしい。
初めて飲んだ時、「自分の好きなコーヒーはこれだ。」と思った。
日本に居るときは、コーヒーは甘くしないが、ベトナムのコーヒー豆にはこのコンデンスミルクがすごく合う。
味が変わるというか、ブラックとは全く違う味になる。
カフェインが普通の2倍位含まれているらしい。
エスプレッソみたいな感じで苦く、ポルトガル・リスボンで飲んだコーヒーを思い出した。
ポルトガルの朝は「苦いエスプレッソと固いパン」から始まるという事で飲んでみたが、あの時は美味しいとは感じなかった。
以下は泡があって3色のコントラストが美しい。
これだけで「美味しい」と思えてしまう。
「Ca phe may sua da」コンデンスミルク入りコーヒー※機械ドリップ
コーヒーマシンで入れたコーヒー。一般的に日本で飲まれているもの。
先月までは、「may」「phin」の存在を知らなかった。
そもそもメニューには書いてないところが多い。
それまではずっと、いわゆる「may」がくると毎回がっかり。
飲みたいのはこの味ではないんだよな。入って損した、と思ってた。
Ca phe phin sua da ※Traditional
上記の最初のコーヒーが、この方法で抽出されたもの。
現代では人が忙しくなったためか、抽出された状態で出される。
ドリップ終了するのに10分くらい待たないといけない。
前回は、この形式は一度もなかった。
今回もこの方式で出されたのは、ここ1軒だけ。
これが出てきた時、昔ベトナムを旅した時はどこもこのタイプだった。
約20年前の2003年。こういう各国の「らしさ。」というものは、この先どんどんなくなっていくのだろうな。
「Ca phe muoi」~塩コーヒー
26k≒154円~28k≒166円
塩入りの濃厚なクリームが表層部にのっているコーヒー。
そのクリームをすくって食べる。クリームに塩をいれる必要性がよく分からない。
コーヒーというか、デザートという感じ。
前回1回飲んだが、それは意図的に注文した物ではない。
ウェイトレスが別の人の注文品を間違って持っきて、それを知らずに飲んだ。
いつものコーヒーのつもりで飲んだが、予想外のおいしさにビックリ。
店によってあたり外れはあるかもしれない。
「Ca phe dua」~ココナッツコーヒー
ココナツコーヒーというものがあるのは前回も分かっていたが、ココナッツは好きではないし、飲もうとは思ってなかった。
ただ今回色々飲もうと決心したから、しょうがなく注文。
コーヒーと言うかアイスかシャーベットみたいなもの。
シャーベットとは知らず、雨が降る寒い日に食べる事になってしまった。
でも予想外においしかった。暑い時にはぴったり。
前回これを知っていたら、かなり食べたと思う。
「Ca phe sua Saigon」
多分、「Ca phe phin sua da」の量が多いバージョン。
何度か店員さんにSaigonが付くと何が違うのか、と聞いたが、量が多いしか言わず、よく分からないまま。
多分、その説明通りでCa phe sua daの量が多いバージョンだと思うが、Saigonの場合は既にコンデンスミルクが混ざっている状態。
かなり甘いので、疲れてのどが渇いている時にはちょうど良い。
世界一コーヒー店が多いのはオーストラリア?
ちょっと前、何かの記事でこう紹介されていた。
何をどう調べているのか分からないが、それには疑問を感じた。
人口が約1億人いる場所で至る所にコーヒー店がある。
人口3千万に満たない国にこのベトナム以上のカフェがあるとは到底思えないなんだけど。