48歳人生落伍者の軌跡~無職無能、楽園を探してアジアを彷徨う

旅でも移住でもない。アジアの町でただ生きていくだけ...

【2024ジャワ島中部旅】プランバナン遺跡前の安宿で想いに耽る

昨日ソロからここプランバナンにやってきた。

移動は何と言うか 普通の電車。

旅というか、通勤してる感じ。満員電車だし。

 

プランバナンは想像と違い、ただの田舎町。

目の前の遺跡には大量のバスと大量の人がいるのだが、柵と通り挟んで こちら側は別世界。

 

今日泊まるのは、62k≒602円/1泊の安宿。

ここに来た理由は 単に宿代が安かったから。

外見も中身も、これぞ安宿という感じの宿。

この雰囲気の宿は久しぶり。

10年以上、泊まってないかもしれない。

 

当然、扇風機ルーム。そして使えないブラウン管テレビがある。

でもBP時代はこんなテレビすら部屋にあるのが珍しかった。

AC無しなので、窓が空いており、外の音がモロに入ってくる。

この暖かい部屋で、扇風機の風に当たりながら、ベッドの上で胡座をかきボーっと部屋を眺める。

通りを行き交うバイクや車の音が聞こえてくる。

「あ、これはあの時の懐かしい感覚だ。」

なんだろう。決して快適な環境ではないのだけど、心地よさがそこにあった。

タイでもどこでもそうだが、こんな感じで外の音が聞こえる中でBP時代は毎日寝てたよな、と思った。

桶で汲んで水を浴びる、マンディ風呂も健在。

水が又冷たく、夜の水浴びは辛い。

辛いのだけど、「ああ。今自分は旅をしているんだな。」と感じた。

こう考えると「BP旅」というのは、安さと引き換えに辛いことを耐える事なのだろうか。

そこに満足感を得るって単なるマゾヒストな気もする。

幸いな事に今の自分は、「懐かしさ」は感じても、「満足感」は全く感じない。

眼の前はプロンバナン遺跡。

全く見えないけど。

 

しかし目の前の通りを走るバイク、車の爆音が酷く夜はきつい。

耳栓して寝たが、それでも結構 うるさいかった。

うるさい窓付きがいいのか、暗く陰湿な窓なしがいいのか悩ましい。

この幹線道路に宿はある。

懐かしさを感じる風景。

昔は地図も無い中、バスターミナルを降りて歩いて宿を探していた。

必然的に町中心部から離れた、こういう何も無い幹線道路沿いの宿に泊まることも多くなる。

夕方、プロバナン遺跡の入口まで歩いていってみた。

入場料はローカル50kか80kで外国人は多分400k位。

倍くらいならまあしょうがない、ってなるけど、5〜8倍は流石に納得いかないかな。

周りに何処か侵入できる入口がないか探してしまった。

50歳過ぎても、ついこんな行動に出てしまう自分が情けない。

金網越しにメインの遺跡と思われるものを見学。

プロンバナン遺跡はこれで見学終了。

 

代わりに、近くにあった仏教遺跡に行ってきた。

ピラミッドや城の石垣のように、石が積み上げられて作られており、単純にすごいなと思った、

一つ一つ石を削り、形が合うよう削ってこれだけのものを作ったのだろうか。

その作業を考えると、気が遠くなり気持ち悪くなってきた。

上の方の石は中から積み上げて行くのだろうか。

十分見応えのある遺跡だった。

しかし世界遺産のボロブドゥール遺跡、プロンバナン遺跡は見れなく、それは残念。

ボロブドゥール遺跡は31年前に行ってるが、全く覚えてない。

その頃は、入場料もそんなしなかった筈。

そういう格安で色々見て回れるのが、BP旅の醍醐味だった気もする。

それが出来なくなると、旅も面白味もなくなってくるのかなあ。

まぁ、貧乏人旅行者なんて、何処の国でも必要のない存在なんだよね。