昨日の夜、ここに連泊する事に決めた。
ただレンタルバイクを借りるかどうかは決断できていない。
最近何に関してもなかなか決断できなくなっている。
アユタヤに到着した時に鉄道駅近くのレンタルバイク屋で値段チェックしてなかったので、今日は再び船に乗って対岸へ。

3店で料金を尋ねたが、18時 返しで200バーツ、24時間で250バーツ。
アユタヤはどこもこの値段で統一してる感じだ。
1か所ゆるそうな所があったのでそこにした。
デポもパスポートではなく現金でOK。
そして現金もなかったのでデポを1000Bにしてくれた。
銀行 解約 2000バーツの引き出しの為、わざわざ 半日かけて ガソリン代 合わせて交通費300Bかけていく事にした。
アユタヤには多分この先も来ることはないだろうし、解約できず お金が戻ってこなくても、1日バイクになって気分転換できれば悪くはないかな、という気持ちで借りる事にした。
借りたのは頭が弱い人が乗るような感じの黄色のスクーター。
恥ずかしくて 日本じゃ乗れない。
しかしそれが全く気にならないのがタイの素晴らしさ。

バイクに乗ってすぐに圧倒的な行動範囲の広がりを感じて、僅か3分足らずで借りてよかったと思った。
そしてバイクだと暑さがここまで違うのか、と実感。
徒歩の街歩きはとにかく蒸し暑くて不快でしょうがなかった。
アユタヤ旧市街はタイで一番嫌い、というか心地よさを全く感じない。
でもそこからバイクで10分ほど走ると全く違う感情が出てくる道路に出る。
この道路はさっきとは 180度違ってタイで一番好きな道路といっても過言ではない。

普通の旅行者からすると、何があるわけでもない ただの田舎道。
タイらしさもあまりないし、左には田んぼが見えるだけ。
でもこの道を走るのが好き。
幹線道路ではないので、交通量も少なく 異常にスピードを出す ピックアップにほとんど 遭遇しないのでのんびり走れる。
スコータイの道路を走っていた時に思い出していたのもまさにこの道。
なぜこの道を走るとここまで安らかな気持ちになるのだろうか。
以前働いていた時、週末アユタヤ方面までぐるっと1周バイクで走っていた。
土曜は強制出勤だったので、休みは日曜のみ。
走っている時の気分の良さと開放感がすごかった。
あの心地良い感覚が蘇ってくるのかな。
そして会社をクビになった時も この辺をよく走ってた。
あの時も気分爽快だった。
もう会社 行かなくていい。自由なんだ。
その事実が 開放感を更に心地良く感じさせてくれた。
私が口座を作ったSCB銀行は、アユタヤからバイクで1時間位の所にある支店。
懐かしい気持ちに浸りながら走っていると、あっという間に着いてしまった。
さっそく工業団地入口のSCB銀行へ。
会社に入ったその日にここに連れて来てもらって 銀行口座を作った記憶があった。
「新しいATMカードを作りたいです」と英語で伝えると、あ?みたいな感じで拒否反応されてしまった。
ちょっとうろたえた。
銀行で英語全くダメなんだ…。
なんとかタイ語で説明して理解してもらった。
近くの市場の入り口に大きい 支店があるから、こっちに行ってください という事。
もしかしたら ここの ATMを頻繁に利用していたので、ここで口座を作ったと思い込んでたのかもしれない。
やっぱり記憶というものは書き換えられてるのかもしれない。
そして町の方へ行ってみる。
こっちに大きい銀行支店があったとは知らなかった。
というか もしかしたら 一番最初に来たのは ここだったかもしれない。
その1回しか来てないから記憶にないのかもしれないし。
考えてみると会社の車でこっちに来た気がしないでもない。

こっちも全く英語が通じず、タイ語オンリー。
タイの銀行に関して 多少の英語すら通じなかった記憶はあまりない。
改めてこの場所が田舎 なんだと認識。
そもそも自分のタイ語が上達していない事が問題。
念の為、銀行口座閉設に関してのタイ語をAIに確認して、重要単語のみ記憶しておいた。
口座閉鎖の前に先ずはダメ元で新しいカードと新しい通帳を欲しいということを伝える。
労働ビザがないので却下されると思ったが、なんだかんだでもう一歩という所まで進めた。
確かカード代300B通帳代100Bそして いくらかのデポジットが必要だということだった。
しかしよく考えてみると400B払ってまで口座を維持するメリットって全くない。
更にはアユタヤ県外でATM でお金を下ろすと当時で20か30バーツ位の手数料がかかっていた。
為替レートが良ければ、それなりの大金を両替して口座に入れておく事も考えられたが、今の状況ならクレカキャッシングの方が安全で全然いいかな。
結局、銀行口座閉設をする事に。
担当者は奥の部屋の方へ消えていき、しばらくして1枚の紙を持ってきた。
よく見ると馴染みのある自筆のサインがしてある。
それは口座開設時にサインした書類でそれがあるのは銀行として当然なのだろうけど、15年前の自分のサインした書類がこの支店に保存してあった事実にちょっと感動してしまった。
いつの書類か聞くと、2010年という事だった。
つまりタイで初めての仕事に就いたのが2010年。
会社初日、銀行口座を開いてから、もう15年も経ったのか、と改めて思う。
その後 工業団地を走る。
この辺をバイクで走るのは好きで、当時の会社を辞めてからも数回来ている。
正直何も変わってない。
会社やその周辺の工場、当時住んでたアパートやよく言っていた飯屋。
あの時の生活を回想しながらバイクで巡るのが楽しい。
その後南下してバンコク、ランシット手前にあるナワナコン工業団地に行くことにした。
昔から何がある訳ではないが、たまに行っていた。
やっぱり私は下級労働者階級の人間。こういう場所がホッとするのかもしれない。

駐在員などは毛嫌いするような場所だろう。
ここの工業団地は、工業団地内に町がある。
労働者御用達の市場があったので歩いてみる。
何かこういう場所は安心する。

観光客に遭遇しない場所。白人がいない場所。
労働者の為の場所。
仕事中心なら便利で良いし、無職でもこういう所に住んでみたいと思っている。
そして大通りを北上してアユタヤに戻る。
今日1日の結論として、やっぱり 重要なのは「お金」だなって思う。
お金を払ってバイクを借りたから、歩いてはいけない色々な場所に行けた。
そしてバイクに乗ることによって爽快な気分になった。
銀行解約することもできた。
そして、2995バーツの返金(引き出し)があった事がすごく嬉しかった。
別の言い方をすると「嬉しいという気持ちになる体験」ができた。
レンタルバイク代250Bの出費を惜しんで借りなかったら、これらの体験ができなかった。
無職で貯金が減る一方だとこの程度の出費でも色々考えてしまう。
しかしその対価として得られたものは、今回大きかった。
「タイ北部バイク旅」でもそうだった。
昔は節約して旅する事が楽しかったが、今後はその辺修正していく必要があるのかもしれない。
今までとは違う旅というか海外逃亡生活、海外滞在方法を考えていけば、楽しく生きていける道が見つかるかもしれない。