もうロップリーもいいやと思って、出ることにした。
しかし後はアユタヤとバンコク。
コスパの良い安宿がないのは分かっている。
それでもロッブリーにいるよりかはマシ かなと思った。
この日はタイ国鉄 3等列車でロッブリーからアユタヤまで移動。

1時間程の移動で13B。
タイ物価に関しては 日本に 肉薄してるけど、鉄道(3等)だけは相変わらず 激安。

タイ旅で3等列車を利用しないのは、対面に人が来ると気まずく嫌だから。
2等寝台も同様。日中の時間帯は対面シートなので、気まずい。
15年ほど前にバンコク~ハジャイ間を利用して以来、2等寝台は利用していない。
こんな事、昔は考えたことない。
年々メンタル面が病んできている証拠だろう。
3等は基本 4人 シートなので、その点が一番嫌だけど、対面に人がいなければ 快適。
風を感じながら景色を楽しめるし、チェンマイから乗った2等A/C座席よりいい。
アユタヤって感じの景色が見えてきた。

そして間もなくアユタヤ駅に到着。
8割くらいの乗客が アユタヤで降りた。
駅を降りて少し歩いていくとバイク屋、飯屋、ツアー会社の客引きが。
こんな光景は長らく見ていなかった。
昔ながらのバックパッカー街という感じ。
懐かしいとともにちょっと心地よさも感じた。
客引きなんていうのは ここ2年で遭遇した記憶はほぼない。
あのインドでさえも2ヶ月位旅して、マドゥライで一人宿の客引きに遭遇したくらいだ。
あの半年旅でも、覚えているのはその一人だけ。
それほど客引きというがいなくなっている。
昔はあれほどうっとおしいと思っていた存在なのに、今は町にその姿をみなくなり、すこし寂しい。
今考えると、あれも旅の楽しさだったのか、と思う。
旧市街 は駅の対岸にあるのでフェリーで渡る。
多分列車で アユタヤ 来たのは初めて。よってこのフェリー乗るのも 初めてなのかな。

アユタヤ 来た ただ一つの理由は、「銀行口座を閉める」為。
SCB銀行の口座があるのだが、もう使えなくなってる。
数年前に何個かの支店で新しいカードを作ろうとしたが、口座を開いた支店へ行かなくてはいけない、と言われたので断念した。
そう言われても、バスもバンも通ってない不便な場所なので、そう気軽に行ける場所でもないのだ。
また2000バーツ位 しか口座に入ってないから、その為にわざわざアユタヤに来たらコストに合わない。
そういう事で、最後にお金をおろしてから7~8年位放置していたと思う。
今回 たまたま 旅行線上にアユタヤがあったので、これを期に行ってみようかと思った。
列車を降りた時点で選択肢は二つ。
1.レンタルバイクが200Bでパスポート 預けなしならレンタルバイクを借りる。郊外のホテルに泊まって翌日銀行に行く。
2.駄目なら15:38の列車で今日中にバンコクに行く。
アユタヤに泊まるという選択肢はなかった。
街を少し歩いてレンタルバイクで値段を聞くが条件が悪い。
どこも基本24Hでなく、当日返しで200B。
24Hなら250-300B。
さらにはほぼオンボロ バイク。
チェンマイの新品Clickが1日99Bでこのクズバイクが250Bか...
どうも 自分の中でその辺が引っかかって決断できなかった。
KFCに入ってエアコンの効いた室内で昼食をとりながらゆっくり考える。
正直 アユタヤの旧市街 は 好きではないし 泊まりたくもなかった。
それに コスパのいい宿もない。
それにも関わらず、結局出した結論は1.でも2.でもなく、何故かアユタヤ泊。
街をちょっと歩いてみて、この町に泊まってみたいな、って気分になった。
最安 クラスの宿はどこもシャワートイレ 共用。
すごく嫌だけど1泊 なら耐えてみようかな、って思って予約。
さっそく歩いて宿に向かった。
久々の共用トイレ、シャワー。
ただ 宿は清潔でいい。
多分お金持ちの家を改造した場所で、庭も超 広く、敷地内に池もある。

池の上には 東屋があり、ハンモックが2つ かかっていた。
アユタヤの街の中でこんな広い敷地の家ってすごい。
学生時代の自分だったらホームステイしてるような感じで楽しめたと思う。
自分はその逆の方がいいので、ちょっと重苦しい。


とりあえずハンモックに揺られながら、これからどうするか考える。
1泊だけして、明日バンコクへ向かうか。
またはバイクを借りて銀行へ行くかどうか。

考えていても結論出そうもないから、思い出のある場所を歩いてみることにする。
宿から歩くこと 30分。
あった。「Ayutthaya Thenee Hotel」だ。
ここに 昔 長い間滞在した事がある、と言っても数週間程度だと思うけど。

もう20年くらい前になるのかもしれない。
あれが何をしている時期だったかも 全く思い出せない。
ただ「あの時も無職だった」。
よく分からないけど、テレビで全日本プロレス、新日本プロレスを24時間流しているチャンネルがあって、それを見ていた記憶がある。
中学生時代に友達の影響で見ていた頃の映像で懐かしく思いながら見ていた。
このホテルは当時確か 350バーツ。当時のレートは1パーツ 3円程度だったので、ほぼ1000円で泊まれていた。
一番良かったのは バスタブがある事。
その値段で バスタブ付きのちゃんとした「ホテル」然とした部屋に泊まれることは驚きだった。
今回 値段を聞いてみると 590バーツ。約2700円。
円換算ベースで3倍 近くになっている。施設は 老朽化してボロくなっているのに。
そして近く、川沿いのナイトマーケット地帯を歩く。
ここに夕飯を買いに毎晩来ていた。

あの時もホテルこもり生活。
あの頃既にアユタヤ自体好きな町ではなかったし、心地良い感じはしていなかった。
それでもここに来たのは、このコスパ最高のホテルがある。
ホテルとこのマーケット間、徒歩10分程度の範囲しか歩いてないと思う。
他の場所の記憶は全くない。飯屋の記憶も全くない。
しかしあの時何やっていたんだろう。
考えてみると状況はあの時も今も何1つ変わらない。
ただ あの時「悲壮感」は全くなかった。
何故同じ状況なのに、ここまで感じ方が大きく違うのだろうか。
その間、タイは物価が上がり、そしてこのホテルに関しては2.7倍になり、もう自分が泊まれる場所でなくなっている。
この現実を思うと 少し悲しい。
アユタヤ バンコクに関しては 予算に合うホテル がもう ほぼ見つからないし。
学生時代に描いていたリタイヤ後のプラン。
年取ったら、またはいざとなったら物価の安い海外で年間72万円で生活。
この5~10年の異常な変化、日本との物価差の縮小を考えると、10年後、いや5年後でさえどうなるか分からない。
NZやオーストラリアもいつの間にか物価の高い国になってるし。
東南アジア諸国に気軽に行く事が出来なくなった未来を考えると恐怖でしかない。