メーホンソンも 1泊のみ。
一旦 街へ出て朝食を取り、早々出発した。
バイカーに人気の宿っぽい。
と言っても 手前 以外は全部スクーター。

チェンマイからそうだが ずっとしっくりする宿や町がない。
次こそゆっくりできる宿 が見つかるといいなと思い出発。
この日も出発して少し走るとすぐに山道。
ここをフルスロットルで突き抜ける。
爽快だ。

油断してるとその先に90度のカーブがある。
そんな 連続。

この日も山超え。
天気は雨季だけにいつも山は雲で覆われている。
でその代わり涼しいのはいい。
涼しいというか 寒い くらい。
走行中は長袖 2枚を重ね着して、ネックウォーマーを着用。

この街道に、1つ訪れたい場所があった。
街道沿い だが草木に埋もれて看板もないので全然気づかなかった。
一度通り越してしまい かなり先まで行ってしまった。
そして戻ったが又通り過ぎてしまった。
この辺にあると分かっていて走っているが、それでも全くわからなかった。
GPSがなかったらまず気づかない。
街道沿いとはいえ 草ボーボー で全く見えないし。

そう 訪れたかったのはこの慰霊碑。
「日本兵士 鎮魂の塔」

なんで近くに村もなく家すらもないこんな辺鄙な場所に 慰霊碑だけポツンとあるのだろう。
ここも白骨街道ではあるものの、自分の認識では実際の白骨街道の終点地はクンユアム。
そこに野戦病院 的なものもあって兼休息地。
そこで無事体力回復できた兵隊さんはクンユアム〜チェンマイ間は問題なく通過できたと思っていた。
でもある本によると 実際はクンユアムからチェンマイ間でも多くの兵士がなくなったいう事だった。
この日は1時間半か2時間くらいで一応の目的地クンユアムに到着。
Google マップ上 +Agodaでは 安宿があまりなさそうなので飛ばすことも考えていた。
訪問したかったお寺がちょうどあったのでまずそこに入った。

ここには 第百五兵站病院の患者中継所があったらしい。
ビルマ戦線から何とか生き延びてここまでたどり着いたものの ここで力尽きる兵士は多く、兵士の遺体が積み重ねられていたという事。
まさにこの場所で そのような光景があったとは信じがたい。
これは日本軍がこの地へ入場行進した時の絵かビルマ戦線へこれから行く時の絵だろうか。

意気揚々と行進する旧日本軍とそれを見つめる 村民、つて感じの絵か。
その時代へタイムスリップしてこの場でこの目で 実際見て肌で感じてみたい。
そしてこれはビルマから命からがら逃げてきた負傷兵士の絵だろうか。

この広場も当時は多くの傷病兵で埋め尽くされていたのだろうか。
ここには マラリア特効薬、キニーネは十分にあったのだろうか。
食料はあったのだろうか。

いつか祖国へ戻れるという希望を抱きながら、ここでこの片隅に座り傷を癒しながら、この空を眺めていたのだろうか。
ここで宿泊するか否かにかかわらず宿探しをしてみる。
ファン付きで汚いが400バーツというのが見つかったが、それ以下はなさそうな感じ。
ただちょっと暗くなんか泊まりたいとは思えない部屋。
一方で長年 行きたいと思っていたクンユアムにせっかく来たのだから 1泊もせず後にするのは、後悔すると思い一泊しようと思った。
宿泊できる宿がある事は分かったので、もう少し探してみることに。
町はずれの路地を入ると、ホテルらしきところがようやく見つかった。

郊外ではたまにこういうのがある。
周りは何もないところにポツンと立ってる。
バイク だからこそ行ける場所。
しかし レセプションもない。入り口に電話番号も書いてない。
これじゃあ 泊まりたい人が泊まれないよなあ。
端っこにバイクが止まっていたので戸を叩いて中の人を呼んだ。
どうもその人は宿泊客らしく、親切にもオーナーに電話して呼んでくれた。
奥にはブランコ があり、シンプルだが可愛らしい プチリゾート風。
300Bなので、ここに決めた。
やっとゆっくりできる。
しかし考えてみるとこれはホテルじゃないかもしれない。
一応 タイ文字は読 める、と言うか 解読できるレベルだと思っていたが、全然ダメだった。
ロンレム(タイ語でホテル)と 書いてあったように感じて、この路地に入っていった。
じっくり文字を読むもうとするが。ラーン……あれ?ロンレムとは書いてない。

Google レンズ 翻訳で見てみるも全く違う。
後で オーナーさんが来た時に聞かれた。
「誰かの紹介で来たの?」
「どうして ここに宿があるってわかったの?」
考えてみるとタイ人だとしても、タイ語の看板読めるからここに来ることはないか。
しかし相変わらずタイ文字読めない。読めてもすごい時間かかる。
ヒエログリフを解読してるようなレベル。
タイに来るたびに、タイ語の書き文字を復習しようと思うが前回の滞在時も全くやってない。
タイ語会話にしてもいつも同じフレーズのタイ語だけで済ませてしまって、全く新しいフレーズを覚えない。
20代で少し タイ語を覚えてそれから 何も成長してない。
時間はあるんだから1日10分 、15分でも勉強すればと思うのだが。
そうすれば楽しみは増えるはず。
それは会社辞めてからずっと この2年間 思ってること。
全然やれてない。
とことんだらけた、ダメ人間だなぁと思う。
何でもいいから ちょこっとやって 毎日少しでも成長していけよ。
やった先に何があるわけでもないが、別にそれでいいんだよ。
今のままだと、生きていく事全てがつまらなくなってしまう。
その「生きる」事に対するヒントを得るために、この地クンユアムに来た。
何千何万もの生きたくても生きられなかった旧日本軍兵隊たちの魂があるこの地に。

記
旅人よ 日本の國を通ることあらば伝よかし
この地クンヤム迄で来て遂に力盡きる
時は昭和20年7月頃