かなり前だが新聞の投稿である記事を読んだ。
確か58歳位の人で、要介護4の母を施設に預けようか迷っているという話。
父は17年前に他界して、それからずっと母を介護してるという事だったと思う。
母を施設に預けると、母が見捨てられたと思ってしまうのではないか、と心配していると書いてあった。
単純に17年も介護生活してるって、とんでもなくすごい人だなあと思った。
もしかしたらこういう人って意外に多いのかもしれない。
自分の自由もないまま介護メインにずっと過ごしてきて、更には自分の事より親の心配をしている。
自分はそんな事できるだろうか?
50歳で実家に戻って介護生活始めたとして、67歳まで介護…。
そんな気の遠くなるような話。
更に介護が終わったと思ったら、67歳か。
その時自分の健康は正常に保たれているのだろうか?
自分の介護が始まるのでは?
海外逃亡どころではない。
自分はまだプチ介護初めて2年、実働1年程度で既にメンタル的に疲れている。
この先10年、そしてそれ以上続く可能性があるかと思うとちょっと気が参ってしまう。
母親の認知症も少しずつ進行しているようだ。
ある日の昼前には「スパゲティだよ。」と母に言ったにもかかわらず5分後「今日のお昼は何にしようか。寿司がいいなあ。」と言い出す。
今はまだ酷くはないけど、「あなた誰?」とか「勝手に人の家に入ってくるな」など言われたら日には、メンタル面も限界に達する気がする。
一生懸命色々やってあげた挙句、文句しか言われなかったら耐えられなくなるかも。
父に関しても言い訳じみたことを言う事が多くて、すごくイライラする。
子供のころからほとんど喋らなかったし、他人に関しては多分二人とも興味がないから、こんな性格だとは知らなかった。
生後50年目にして初めて父の性格を知った。
よく考えると自分自身が子供の頃あれこれ言い訳をする人間だった。
今考えると父親からの遺伝でそういう面を受けついてたんだなって、納得する事がある。
実家暮らしも嫌だ。
やっぱり一人暮らしが気楽でいい。
実家暮らしの独身男女は甘えてる、なんて世間で言われているけど実情は全然違う気がする。
もちろん両親が健在の中、実家生活で無職ってのはちょっと違うかもしれないけど。
無職でも要介護の両親の傍にずっと居てあげるだけで素晴らしい事だと思う。
大学卒業まで20数年間育ててもらった恩があるので、その恩は出来る限り返さないといけない。
考えてみると生まれて数年間はどんな時も母または父はずっとそばに居て面倒を見てくれていた筈だしなあ。
世の中のお母さんってすごいなあ、って思う。
親としてはどっちがうれしいのだろう。
社会人として会社で順調に昇進して、ビジネスパーソンとして成功。
仕事に忙しく高年収。週末は子育てで忙しく、顔を見るのは年数回。
しかし全て面倒を見てくれる高級介護施設に入居させてくれている。
一方、社会ではクズと思われている人間、ほぼ無職だが面倒をみてくれる独身息子だったり独身娘だったりが傍に居る。
人生1回って考えるなら、後者でもいいのかな、って思う。
人間が作り上げてきた社会。
その社会の中で成功して立派に生きていかなければいけない、って固定観念があるけど、基本衣食住に困らず生きて、家族で助け合いながら死ぬまで生きていければそれでいいのかな、って気もする。
まあ無能の自分にはその選択肢しかないけど。