パトンではホテル籠り生活だったが、移動をした時に外に長時間居る事は気晴らしになる感じがした。
バンコクではホテル籠りでなくなるべく外に出ることにした。
昨日学生時代の旅の事を考えていて、その頃よく言ってたサイアムセンター、MBKに急に行きたくなった。
ここからは遠いけど、行けば何か気持ちも変わるかもしれない、って期待もあった。
そっち方面のバス停はBTS駅の下にあり、歩くと20分くらいかかる。
このホテルに無料TukTuk送迎サービスがあり、BTS駅のある通りまで行けるので乗る事にした。
結構待ったけど一向に出る様子がなく、そのうちに気が変わってしまった。
気が付くとMBKとは正反対、ドンムアン空港より先のランシットに来ていた。
こういうのがダメな点だ。すぐに気持ちがコロコロ変わってしまう。
考えてみると今回の旅ももともとは「タイ北部バイク旅」の予定だった。
それが正反対の南部を旅するという結果になった。
更にはペナン発の航空券を買ったのに結局ペナンには行かなかった。
「全て気分次第で自由きままに旅している。」と言い変えれば聞こえはいいだろうけど、そんな高尚な感じではない。
若い時は予定なく気分次第で行き先を決めていく事が好きだった、というか何か旅の達人になった気分になり、何かすごい気がしていた。
はっきり言ってそんな事、誰でもできるし、単に計画性がないだけなのだけど。
それで楽しめていたのは「単純な馬鹿」だったからだろう。
今は「複雑な馬鹿」というか色々考える「気難しい馬鹿」になってしまった。
あのまま単純な馬鹿でいて、今も何も考えず無職の旅を楽しめていれば最強だったなあ。
自分を騙せない性分になってしまった。
バスに乗って北上。どこで降りるか色々考えた。
ASIA Hotelかランシットかバンコク大学の方まで行くか。
結局ランシットで降りた。
ランシットのFuture Park。ここに来るのは10数年ぶり。
前回はアユタヤから同僚の車で来た。
あの時は仕事休みの日曜日に来て、すごく気分が良かったのは覚えている。
束の間の休みに、こうやって簡単にバンコクまでこれるんだな、って思った。
やっぱ基本労働生活の毎日で、週末の休みに来るからこそ解放感や気持ち良さってのがあるのだろうなあ。
今回も気持ち良さはあったが、本当に瞬間的なもの。
明日も、明後日も来れるって考えた瞬間、爽快さは消え去った。
ここには何か目的があって来たわけではない。
Lotusで1.5コーラ買って、その後行きたい場所やりたい事がない事に気づいた。
Future Parkは別に行きたくもないし、街ブラもしても暑いだけで意味がないし。
なんとなく昔の旅でやってたっぽい事をやってみたら楽しいかなって思ったが、何もやりたくない事に気づく。
昔はふらっと適当な赤バスに乗って、適当なところで降りて街歩きを楽しんでたし、それが楽しめてた。
何が楽しかったのだろう。今やっても何も思わない。
Future Parkに今回来て最初に感じた通り、拘束労働の合間に来るからこそ何か自由や楽しさ、爽快さを感じれるのかもしれない。
やっぱり拘束=労働が必要なのかな。