48歳人生落伍者の軌跡~無職無能、楽園を探してアジアを彷徨う

旅でも移住でもない。アジアの町でただ生きていくだけ...

【下労働】ハジャイで同胞=下級労働者に思う

今日セブンに行くと、店員さんが何か大きい声で宣伝みたいのをしていた。

とりあえずセブンの店員さんだったのでアイスカプチーノを注文した。

カウンターに黄色い紙に「プロモーション中。今日はアイスコーヒー類が25B」と書かれていた。

いつもは35B。ちょうどよかった。

コーヒーを作っている間も、女の子は何かの宣伝文句を言っている。

「今日はコーヒーがプロモーション中です。」みたいな事を大きい声で一生懸命言っている。

1時間後そのセブンの前を通ると、店内からあの子の声が聞こえてきた。

相変わらず女の子が同じ文言を繰り返している。

え?あの子はあの後もずっとこれをひたすら喋りながらレジなどの仕事をこなしていたのだろうか。

単純にすごい、って思った。コーヒーが売れても、この子には何もメリットないだろうし、何故こんなに一生懸命仕事ができるのだろうか。

 

宿でも思った。

今泊まっている所は家族経営の宿。

10年前も、15年前もあの角刈りのおじさんがいた。

初見以来、角刈りもである事もおそらく変わっていない。

お客が来るとその対応。お金受け取って鍵や水ボトルを渡す単純作業。

2,3日やれば仕事はマスターできるだろうし、その後1年やろうが、10年やろうが知識や技術が上がるわけではない。

10年前のあの日も、15年前もあの日もこの人が同じことをやっていた。

外出するときも宿に帰ってきた時も、おじさんかおばさんは受付近辺にいる。

という事は、自分の初対面の事からいうと、初めて来たあの日からずっと「この作業」を「毎日」続けてきたのだよな。

考えただけで気が狂いそうだ。

 

ハジャイの町には至る所に旅行会社がある。

その時も思った。

客が来て、値段を聞かれてそれに答えるのがメインの仕事。

場合によったらどこかに確認したり、予約したり、会計したり。

自分の将来にとっては役にたたない事。

それを今日も明日も明後日も繰り返す。

 

久しぶりにハジャイやプーケットに行くとマッサージ屋の呼び込みがあることに気づいた。

そのお姉さん、おばさんを見て思う。

マッサージ自体大変だと思うが、それ以上に呼び込みが大変。

人が通るたびに「ハロー。マッサー、マッサー」と声をかける。

基本朝から夜まで人が通るたびにその文言をずっと言っているのだろう。

ナイトマーケットが始まる前の路上。

夕方になると、道路に店が並びだす。

テーブル椅子のセッティングが始まる。

暑い中、面倒で大変な作業。

毎日やると考えただけで気持ち悪くなる。

更にそれが完成しても、それ自体は何も利益を生まない。

ただ利益を出せる可能性のある場所が完成したに過ぎない。

そこからが利益の出せる仕事。これも単純作業。

終わったらそれを解体。まあ組み立て作業と店頭に立った売る人は違うのだろうけど。

いずれにしても、それを毎日って…辛すぎる。

 

多くの人は、毎日、将来の自分にとって全く役に立たないことなのに、実直に仕事をしている。

得れるものはお金。もちろんそれが生きていくうえで一番大事。

その為に単純作業を永遠続けている。

でもこの人達は自分の数倍凄いと思う。

こんな事を見ただけ重く、苦しく感じる自分。

やっぱり自分はとことん下の下の人間だと思う。

もっと前の違う時代に生まれていたり、人間以外の違う動物に生まれていたら、とっくに淘汰されているのだろうなあ。

 

最近は日本はGDPが他国にどんどん抜かれ、もう最貧国の仲間入りだとか言われている。

でも日本で生まれたから今の生活が出来ている。

医療は格安で平等に受けることができるし、最低限生きていける材料は提供してもらっている。

それに一番重要な「自由」を手に入れることができている。楽しいかどうかは別として。

改めて、各国の同胞の労働環境、収入を見て、日本に生まれたことは幸いだったな、と思う。